九九の覚え方・教え方(小2)
九九は、小学2年生の10月ごろから12月ごろにかけて習います。教科書では、まず 2〜5 の段(日本文教出版は 2・5・3・4、啓林館は 5・2・3・4 の順)、そのあとに 6・7・8・9・1 の段の順に進みます。九九は昔から、声に出して唱えて覚えるものです。ただ、学校では唱える前に、段の答えを自分で「作る」ことも習います。家でもこの作り方を知っておくと、ど忘れした式を子どもが自分で出せるようになります。
まず、かけ算の意味が言えるか見る
教える前に、「5 × 4 って、どういうこと?」と聞いてみてください。「5 こずつ のものが 4 つ分」のように答えられれば、そのまま先に進めます。止まってしまうなら、九九の前に、おはじきやお菓子で「1 さらに 5 こずつ、4 さら分」を並べてみてください。学校でも、かけ算は「1 つ分の数 × いくつ分」として習います。
唱える前に、段を作ってみる
3 の段なら、3 × 1 = 3 から始めて、「かける数が 1 ふえると、答えは 3 ずつ ふえる」ことを使って作れます。
- 3 × 4 = 12 が分かっていれば、3 × 5 は 12 に 3 をたして 15
- 3 × 6 は、15 に 3 をたして 18
学校では、このきまりを自分で見つけて、次の段を作るのに使います。家では、子どもが式を忘れて止まったときに「1 つ前の式は何だった?」と聞くと、そこから答えを出せます。学習指導要領の解説にも、忘れた九九は、知っている九九を手がかりに作り直せると書かれています。
覚える式は、思ったより少ない
かけられる数と かける数を入れかえても、答えは同じです(3 × 7 も 7 × 3 も 21)。教科書の順番で習うと、6 の段より後の段は、すでに習った段の式の入れかえが多くなります。
- 7 の段:7 × 2 〜 7 × 6 は、2 〜 6 の段の式(2 × 7 〜 6 × 7)の入れかえ。初めて出てくるのは 7 × 1・7 × 7・7 × 8・7 × 9
- 9 の段:初めて出てくるのは 9 × 1 と 9 × 9 だけ
6 の段から先で「覚えることが多くて大変」と感じている子には、「7 × 4 は、4 の段で言ったよね」と、知っている式につなげてあげてください。
九九の表で、きまりを探す
九九を全部習ったあと、学校では九九の表を作って、きまりを探します。たとえば、3 の段と 4 の段の答えをたすと 7 の段の答えになる、2 × 2・3 × 3 のような同じ数どうしのかけ算は表のななめに並ぶ、などです(日本文教出版は12月ごろ、啓林館は1月ごろ)。家に九九の表をはっておくと、「7 の段は 3 の段と 4 の段をたした数」のように、忘れた段を作り直す道具になります。
つまずきやすいところ
- 順番に唱えると言えるのに、ばらばらだと止まる:「しちはち」と途中から聞かれると、7 の段を頭から唱え直さないと出てこないことがあります。唱えられるようになったら、段をまぜた問題で練習します。下の練習問題と、続きのプリントの1枚目〜6枚目は段をまぜてあります。
- 文章の問題で、式の順番を逆に書く:「1 ふくろに 3 こずつ、5 ふくろ」なら、式は 3 × 5 です。答えは 5 × 3 と同じですが、学校では「1 つ分の数」を先に書く約束で習います。式を 5 × 3 と書いて直されたときは、「1 つ分は どっち?」と聞いてみてください。
練習問題(答えつき)
公開しているプリント「小2 かけ算(九九)」1枚目から、6 の段より後の式を中心に、入れかえの組(3 × 6 と 6 × 3 など)も入れて8問選びました。答えは一問ずつ確かめてあります。
| 問題 | 答え |
|---|---|
| 3 × 6 | 18 |
| 6 × 3 | 18 |
| 9 × 8 | 72 |
| 8 × 9 | 72 |
| 8 × 7 | 56 |
| 7 × 7 | 49 |
| 7 × 6 | 42 |
| 9 × 7 | 63 |
続きは 小2 かけ算(九九)のプリント(全部の段をまぜたもの6枚と、2のだん〜9のだんの段ごとのもの・答えつき)で。にがてな段が分かったら、その段だけのプリントで練習できます。画面で解くとその場で丸がつく 九九のオンライン計算ドリル もあります。
この記事の確かめ方
- 習う時期と段の順番:日本文教出版「小学算数」2年 年間指導計画(詳細案・令和6年度)の「かけ算(1)」(10月上旬〜11月上旬・2、5、3、4の段)・「かけ算(2)」(11月上旬〜12月上旬・6、7、8、9、1の段)/啓林館「わくわく算数2」年間指導計画案(令和6年度)の「かけ算(1)」(10月・5、2、3、4のだん)・「かけ算(2)」(11月・6、7、8、9、1のだん)
- かけ算の意味(1つ分の大きさ × いくつ分)・文章の場面の式は「1つ分」を先に書き、答えを出すときは入れかえてよいこと・唱え方を覚えて答えを出すこと:文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編』第2学年(p.114〜115)
- かける数が1増えると答えはかけられる数だけ増えること・入れかえても答えは同じこと・これを使って段を作ること:同 p.116〜117
- 九九の表のきまり(3の段と4の段の和が7の段・同じ数どうしはななめ):同 p.117。九九の表を習う時期は、日本文教出版「九九の ひょう」(12月上旬〜中旬)・啓林館「かけ算の きまり」(1月中)
- 忘れた九九は、知っている九九を手がかりに作り直せること:同 p.118
- 7の段・9の段で初めて出てくる式:上の教科書の順番から数えたもの
- 練習問題:公開しているプリントの問題